こんにちは、ガジュマルハウスです。
賃貸か持ち家か という話は、
ライフプランを考える上で、
よく議題に上がる内容かと思います。
私は、20代既婚子供なしなので、
その目線でこの議題に対して多角的に見ていこうかと思います。
・そろそろ引っ越したいけど賃貸か持ち家か迷うな~
という方にぜひ見ていただきたいです!
この記事を書いている人
〇20代既婚子供なし(ライフプラン考え中…)
〇暮らしの選択肢を広げようをテーマにブログを書いている
目次
1.実際20代で持ち家か賃貸どちらを選ぶ人が多い?
2.それぞれのメリットデメリット
2-1.賃貸のメリットデメリット
◎賃貸のデメリットを解決!
2-2.持ち家のメリットデメリット
◎持ち家のメリットを賃貸にいいとこどり!
3.まとめ
「生き方」という視点から見る、
賃貸の方が圧倒的に良い理由4つ
1.実際20代で持ち家か賃貸どちらを選ぶ人が多い?
実際に男女925人を対象に「賃貸か持ち家かに関する意識調査」(株式会社AlbaLink)を行った結果、
20代は「半数以上が賃貸派」と回答していました。
反対に約3割の人が「持ち家派」と答えていたことになります。
国土交通省が出している住宅市場調査によると、
注文住宅取得者の大半が30代、平均年齢は40歳前半となっています。
また、こちらによると20代のうちに持ち家を得る人が少しずつ増えています。
また、966名対して行った「住宅購入・住宅ローンに関する意識調査」(スマートアイデア株式会社)によると、
20代で住宅購入を検討している人が約4割ほどいることが分かりました。
20代から住宅購入を検討している背景には、
・住宅ローンの完済時期が早い
・コロナ禍でリモートワークなどお家時間に対する価値が高まった
などがあると思います。
実際に、「コロナウイルス感染拡大前と比べ、住宅購入に対する意識が変わったか」
という質問に対して、賃貸派の15.6%が「意識が変化した」と回答
そのなかでも約7割が「持ち家志向に変わった」と回答しています。
また、以下のグラフによると9割近くが持ち家派持ち家でした。
持ち家派の理由としては、
・「家賃を支払い続ける事が無駄に思えるから」が62.7%
・「持ち家を資産として考えているから」が39.8%
・「落ち着きたいから」が37.0%との理由からでした。
持ち家派or賃貸派 詳細(総数=16,578)
※(社)全国宅地建物取引業協会連合会・(社)全国宅地建物取引業保証協会
「不動産の日アンケート-住宅の居住志向及び購買等に関する意識調査-」
様々な調査を見ていった結果
圧倒的に「持ち家派」が多い中、
これからの生き方や働き方という面で、
本当に持ち家を選択しても良いのだろうか。
これからの生き方的にどうなのかな??
この問いをメリットデメリットに整理して多角的に評価していきたいと思います。
2.それぞれのメリットデメリット
ここからは、賃貸、持ち家のメリットデメリットをお伝えしていきます。
ここでは、20代既婚者は「圧倒的賃貸派」という意見で、
・賃貸のデメリットを解決
・持ち家のメリットを賃貸にいいとこどり
できるようなお話もお伝えしていきます。
2-1.賃貸のメリットデメリット
メリット①ライフステージや挑戦したいことに合わせて住み替えができる
賃貸の最大のメリットは、「挑戦しやすくなる」ことです。
例えば、フリーランスのような働き方やリモートワークの普及により、
どこにいても仕事ができるようになった今、
「あなたはどこに住みたいですか?」という質問に対して、
海外や地方へ移住したいと回答している人が増えてきている現状があります。
2020年はコロナの影響で対面での相談は減ったものの、
電話相談などは増えていることが分かります。
認定NPO法人ふるさと回帰支援センター 2020年移住希望地域ランキングより
このような挑戦を、
「住宅ローン」という名の借金を背負っている中で一歩踏み出せますでしょうか?
借金は、心理的負担も重たくのしかかってくるものなのです。
「挑戦したいタイミングで挑戦する」ために、
すぐに動ける環境を作っておくのもいいのではないでしょうか。
メリット②収入の増減に合わせて家賃を調整しやすい
例えば、会社員が住宅を購入してから30年間、全く転職せずに、
定年を迎えられる人がどれだけいるでしょうか。
40代、50代の早期希望退職者が増えていく中で、
転職や失業期間を経験しない人の方が珍しいと思います。
また、いずれは起業したい!と思うタイミングがあるかもしれません。
家族構成の増減も絶対にあるのに、
同じ間取りで住み続けるより、
そのタイミングで一番いい間取りでそれに適した家賃のところに住む方がいいでしょう。
家族構成や収入の変化に応じて、住まいを柔軟に調整できるといった環境こそが
心の安定につながるのではないでしょうか。
メリット③④固定資産税を払う必要がない/
修繕費用負担が少ない
固定資産税、修繕費用を払う持ち家の場合について想定してみるとよくわかります。
この見えにくい負担が少ないことは賃貸の大きなメリットです。
例:持ち家の場合
住宅ローン完済後の30年後も固定資産税は必ずかかってきます。
例えば毎年約1万円の固定資産税のみしかかからなくても、そのころにはどこかしら、建物が傷んで修繕費用も掛かってきます。
一生の中で建物修繕にかかる費用は約1200万円と言われているため、完済後も月換算すると月3万円ずつはかかってきます。
完済後も月4万円ほどは必ずかかってくるとすると、
建物単体にかかる費用とは別に、見えない負担が一生つきまとうことになるのです。
さらに、空家法により空き家になった物件には固定資産税が6倍かかってきます。
手放すときもリスクになるのが、この固定資産なのです。
メリット⑤災害時にリスクが少ない
災害が年々増えている日本では、
今後持ち家を所有すること自体がリスクになります。
家財が失われるだけでなく、土地そのものの地価も暴落し、
売却することもできないまま所有し続けるしかなくなってしまいます。
また、災害だけではなく、
近くのショッピングモールが撤退したことによる周辺の地価暴落は
よく聞く話です。
「土地を所有する」ことが資産になるか?ということは
一度考えてみてもいいかもしれません。
将来資産になる「いい家」選びのポイント5つ
30年後資産になる「いい土地」選びのポイント7つ
デメリット①間取りや設備については、リフォームがしにくい
賃貸物件は、原則退去時には現状復旧ができるようにしておく必要があるため、
大きなリフォームはしにくいです。
デメリットを解決!
しかし、
・賃貸用に現状復旧ができるDIY商品が最近とっても増えている
・入居前に間取りや素材を選べる「カスタマイズ賃貸」の需要が高まっている
ことから、今後さらに賃貸の自由度が高まっています。
▽現状復旧ができるDIY商品
今かなり現状復旧できるDIY商品が増えているので、
賃貸でもかなり楽しめます!
▽カスタマイズ賃貸
カスタマイズ賃貸TOMOS
入居前に好きな壁紙や床材を選んで愛着の沸く空間にカスタマイズできる
選べる素材も自然な無垢材などもあり魅力的!
デメリット②老後は高齢者であることを理由に入居を断れられる可能性がある
民間の賃貸では、ごくたまに高齢者であることを理由に
入居を断られることがあるようです、、、
デメリットを解決!
・もし老後定住できる家が欲しい場合は、今実家などすでに所有している家を活用することはできないかを考えてみる
・高齢者でも公的な住居なら、要件を満たしている場合入居を拒めないことになっているため、安心して入居できる
公的住宅の良いところ
◎公営住宅や公的住宅の場合は法律上礼金、更新料、手数料を取れないことになっているので、
民間の賃貸物件と比べて支出が少なくなります。
◎定期的に建物の修繕がされているので、同じ年代に建てられた民間住宅よりはるかに綺麗に保たれている
デメリット③生涯家賃を払う必要がある
「持ち家派」の理由の一番にあるのが、生涯賃金を払わなくてもいい
ということでしたが、
持ち家でも固定資産税や修繕費用によって、住むためには結果的にお金がかかってきます。
もし失業したり老後に賃金を払うのに困ったら、国のセーフティネットを利用してみましょう。
デメリットを解決!
・もし家賃がよっぽど負担になるようなら、住宅確保給付金や賃貸住宅移住支援などのセーフティネットを利用すれば家賃負担額を大幅に下げることができる
そのため、持ち家でローンを返済できなくなるよりかは、国のセーフティネットを活用して賢く快適に住める賃貸を選ぶ方が家賃を払えなくなった場合の、心の負担を軽くできるのではないでしょうか。
2-2.持ち家のメリットデメリット
持ち家のメリット①家が自分の資産になる
「自分の子供に土地が引き継げるように」「売却できる資産になるから」
という理由で持ち家を購入する方もいますが、現在購入した持ち家は将来どうなるのでしょうか?
このメリットどうなの?
○本当に資産になるの?
・地価が下がる一方での土地を購入して資産になるの?
・2040年に独身者が人口の半分近くになると言われている時代に、戸建てを購入して資産になるのか?
・使わない土地や家所有している間、固定資産税を払い続けなければいけない
と考えると、「資産」になるかどうかをもう一度考えるべきである
持ち家のメリット②住宅ローンを完済すれば居住費が下がる
確かに、住宅ローンを完済すれば居住費は下がります。
このメリットどうなの?
・生涯にかかるお金を「持ち家」の場合と「賃貸」の場合で比べてみましょう。
シミュレーションの方法は、Googleで検索するとたくさん出てくるので割愛しますが、
私は住宅コラム(ミツバハウジングより)こちらの記事が項目別に分かれているので、分かりやすかったです!
これを行うことで、持ち家、賃貸で金銭面に大差ないことが分かるはずです。
その上で、賃貸のメリットと持ち家のリスクを考えてみましょう。
持ち家のメリット③税制面での優遇がある
持ち家を持つと、
・住宅ローン控除
・すまい給付金
・住宅エコポイント
などの補助があり、
さらに長期優良住宅などの高性能住宅の場合は、
控除額も増加する
このメリットどうなの?
こちらについても、上記のシミュレーションを行った上で、総合的に判断することが大切です。
3.まとめ
いかがでしたでしょうか。
今回は、20代既婚者、ライフステージが変わるタイミングで持ち家を選ぶか賃貸か
というテーマでお話ししました。
私自身が今ライフステージが変わるタイミングで持ち家か賃貸かとても迷った立場であることと、
一級建築士合格、建築事務所で数々のご夫婦を見てきた体験から、「圧倒的賃貸!」という意見でまとめてみました。
まとめると、
「生き方」という目線から見る、賃貸の方が圧倒的に良い理由4つ
- 挑戦しやすくなる
- 40代、50代の早期退職が増えていく中で30年間ローンを払い続けるのか?
- 独身者が今後増えていく中で「持ち家=資産」になるのか?
- 災害の多い日本で持ち家を持つことへのリスク
持ち家、賃貸のメリットデメリットと、それを解決できるかどうかを見ていくと、
私は今の段階では「圧倒的に賃貸」がいいという意見になりました。
みなさんはいかがでしょうか。